2011年 理研シンポジウム「理研から発信する中性子利用の新たな展開」〜ものづくり産業利用に向けた小型中性子源の開発〜

test

概要

中性子線による計測利用は大強度大型施設において現在行われている。学術界およびものづくり分野に代表される産業界では、更なる中性子の有効活用に向けて様々なニーズに迅速に対応できる中性子源の実用化が求められています。理化学研究所では、現場で利用できる小型中性子源を利用した計測システムの研究開発を行っており、2012年度中に和光キャンパスにおいて中性子線による計測開始を計画しております。本シンポジウムでは、自動車・航空宇宙などのものづくりにおけるイメージング、物質・構造解析研究といった学術利用、更には可搬型中性子源による橋梁など大型構造物検査による社会の安心・安全に向けた利用も視野に入れた中性子利用の有効性、新たな展開について検討を行います。

開催年月日

2011年11月17日(木曜日)

開催場所

独立行政法人理化学研究所(埼玉県和光市広沢2-1)
鈴木梅太郎記念ホール

出席

200人余り

<2011年理研シンポジウム配布冊子表紙>

プログラム
時 刻 内 容 講 師
10:30-10:40 開催の挨拶 理化学研究所 理事
大江田 憲治
10:40-11:00 ご来賓の挨拶 文部科学省研究振興局
基盤研究課 量子放射線研究推進室 室長
原 克彦
10:55-11:10 理研における中性子研究 理化学研究所
仁科加速器研究センター センター長

延與 秀人
第1部 中性子研究の現状
11:00-11:30 中性子ユーザーコミュニティーから見た小型中性子源 京都大学科学研究所複合基盤化学研究系 高分子物質科学教授
中性子科学会 会長

金谷 利治
11:30-11:50 加速器中性子源とイメージングへの応用 北海道大学大学院工学研究院
量子理工学部門 教授

鬼柳 善明
11:50-12:10 JAEAでの中性子利用研究について 日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門
量子ビーム材料評価・構造制御技術研究ユニット ユニット長

社本 真一
12:10-12:30 中性子の利点を生かした小角散乱の展開 京都大学原子炉実験所 粒子線基礎物性研究部門
粒子線物性学研究分野 教授

杉山 正明
12:30-12:50 理研化学系における単結晶中性子構造解析 理研基幹研 先端技術基盤部門
物質評価チーム 専任研究員

橋爪 大輔
12:50-13:50 ポスターセッション(昼食)
第2部 ものづくり高度計測技術開発チームからの報告
13:50-14:10 理研小型中性子源計画 理研社会知創成事業 イノベーション推進センター
ものづくり高度計測技術開発チーム チームリーダー

山形 豊
14:10-14:30 理研における中性子イメージングへの取り組み 仁科加速器研究センター 延與放射線研究室
理研社会知創成事業 イノベーション推進センター
ものづくり高度計測技術開発チーム 副チームリーダー

大竹 淑恵
14:30-14:50 非破壊検査から評価・予測へとつなぐ数値モデリング技術 理研社会知創成事業 イノベーション推進センター
ものづくり高度計測技術開発チーム 研究員

高村 正人
14:50-15:10 ポスターセッション
第3部 小型中性子源の産業利用への期待
15:10-15:30 小型中性子源の産業利用への期待‐研究開発から製品開発へ‐ (株)トヨタ自動車 計測技術部 主査
三和田 靖彦
15:30-15:50 人工衛星用スラスタの中性子ラジオグラフィによる観察 宇宙航空研究開発機構推進系グループ 主任開発員
香河 英史
15:50-16:10 化粧品製剤への中性子小角散乱解析の利用 花王(株) 解析科学研究所 主任研究員
久米 卓志
16:10-16:30 ラボ中性子 -鉄鋼研究者からの期待- (独)物質材料研究機構 量子ビームユニット
高輝度光解析グループ 主席研究員
大沼 正人
16:30-16:50 橋梁診断高度化のための非破壊検査技術 土木研究所 構造メンテナンス研究センター 上席研究員
木村 嘉富
16:50-17:10 可搬型 3.95MeVX バンドライナックX線源による橋梁とその検査 東京大学大学院工学研究科 教授 原子力専攻長
上坂 充
17:10-17:20 閉会の挨拶 理化学研究所 理事
川合 眞紀

2010年 理研シンポジウム「中性子による橋の透視への挑戦」〜大型構造物の予防保全に向けた革新的な検査・評価技術〜

2010年理研シンポジウムポスター

概要

我が国の道路や鉄道橋等社会資本施設の多くが建設後40〜50年を経過し、今後急速に高齢化が進もうとしている。既に、一部施設では疲労や劣化による重篤な損傷が発見されるなど、経年劣化への対応が喫緊の課題となっている。そのため、損傷が深刻化してから対策を施す事後保全から計画的な点検に基づき事前に対策を施す予防保全の確立や、重篤な損傷が発見された場合の危険度診断技術が求められている。本シンポジウムでは、これら社会資本施設管理に必要不可欠な大型構造物の状況を非破壊で検査・評価する技術として、小型中性子イメージングシステム等新しい手法に関する取り組みについて紹介する。

開催年月日

2010年6月30日(水)

開催場所

東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3-5-1)
ホールB5

出席

500人余り

2010年理研シンポジウム配布冊子表紙

  
プログラム
時 刻 内 容 講 師
10:30-10:40 開催の挨拶 土木研究所 理事長
坂本 忠彦
10:40-11:00 ご来賓の挨拶 内閣府
国土交通省
文部科学省
第1部 大型構造物の予防保全について
11:00-11:50 地方における構造物管理の現状と課題 長岡技術科学大学
工学部 環境・建築系 教授

丸山 久一
11:50-12:30 道路橋保全における非破壊検査技術の役割 土木研究所 構造物メンテナンス研究センター 上席研究員
木村 嘉富
12:30-13:30 ポスターセッション(昼食)
第2部 中性子による検査・評価技法の概要
13:30-13:50 中性子の性質 高エネルギー加速器研究機構
物質構造科学研究所 中性子科学研究系 教授

清水 裕彦
13:50-14:10中性子でできること
小型中性子イメージングシステム検討委員会概要
法政大学 理工学部 機械工学科 教授 木村 文彦
14:10-14:40 目指す検査装置
可搬型小型中性線装置による透視
理化学研究所 VCADシステム研究プログラム
加工応用チーム チームリーダー

山形 豊
14:40-15:00 中性子の安全性
中性子安全利用に関わる法律について
日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター安全ディビジョン 客員研究員
柴田 徳思
15:00-15:20 休憩
第3部 最新の非破壊検査・評価技術
15:20-15:40 最新の非破壊検査技術の概要 産業技術総合研究所
計測フロンティア研究部門 部門長

秋宗 淑雄
15:40-16:00 卓上型放射光を用いた橋梁非破壊検査の実施報告 立命館大学 理工学部 電子工情報工学科 教授
山田 廣成
16:00-16:20 レーザーによる遠隔3次元計測 理化学研究所 テラヘルツ光源研究チーム
チームリーダー
伊藤 弘昌
16:20-16:40 VCADシステム:計測から評価・予測へとつなぐ技術 理化学研究所 VCADシステム研究プログラム
普及推進チーム チームリーダー
須長 秀行
16:40-16:50 科学と技術の融合による大型構造物検査・評価のブレークスルーへ 土木研究所 構造物メンテナンス研究センター
センター長
大石 龍太郎
16:50-17:00 閉会の挨拶 理化学研究所 理事
武田 健二

2009年 理研シンポジウム「中性子イメージング技術とその産業応用〜VCADとの融合による利用の拡大に向けて〜

2009年理研シンポジウムポスター

概要

本シンポジウムでは、物体内部の構造や欠陥を取得する手法として中性子イメージングを取り上げ、複雑で不均質な「実物」を測定し、モデルを作成して解析を行ない、設計に反映させる新しい概念のVCADシステムと連携して、現場で使える中性子イメージング技術をどう実現させて産業界へ応用していくかについて検討します。

開催年月日

2009年6月19日(金)

開催場所

独立行政法人理化学研究所(埼玉県和光市広沢2-1)
鈴木梅太郎記念ホール

出席

200人余り

2009年理研シンポジウム配布冊子表紙

プログラム
時 刻 内 容 講 師
10:00-10:10 シンポジウム開催の挨拶 理研 知的財産戦略センター
齋藤 茂和
10:10-10:30 VCADシステム研究の概要 理研VCADシステム研究プログラム
牧野内 昭武
10:30-10:50 VCADにおける中性子線の有効性と取り組み内容 理研VCADシステム研究プログラム
山形 豊
10:50-11:20 中性子ラジオグラフィの現状と産業応用 (独)日本原子力研究開発機構
松林 政仁
11:20-11:50 中小型中性子源としてのKURの現状と中性子イメージングへの利用 京都大学原子炉実験所
川端 祐司
11:50-12:30 小型中性子線装置産業利用の展望 高エネルギー加速器研究機構
清水 裕彦
12:30-13:30 ポスターセッション(昼食)
13:30-14:00 AccSys Technology社の小型直線加速器 (株)日立製作所 AccSys Technology, Inc.
浅野 克彦
14:00-14:30 サイクロトロンを用いた加速器中性子源とその利用技術 住友重機械(株) 量子機器事業部
密本 俊典
14:30-15:00 目指す小型中性子線装置の全体像 理研
 (株)日本中性子光学

広田 克也
15:00-15:30 中性子線利用における法律的制約の現状 (独)日本原子力研究開発機構
柴田 徳思
15:30-15:45 休憩
15:45-16:00 フラットパネルX線検出器について (株)島津製作所 基盤技術研究所
佐藤 賢治
16:00-16:15 中性子用カラーイメージインテンシファイアの開発 (株)東芝 電力・社会システム技術開発センター
日塔 光一
16:15-16:30 道路橋管理の現状と非破壊検査技術への期待 (独)土木研究所 
構造物メンテナンス研究センター
木村 嘉富
16:30-16:45 構造物建設の現状と期待 鹿島建設(株) 技術研究所
三浦 悟
16:45-17:00 鉄道の維持管理からの期待 (財)鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部
佐藤 勉
17:00-17:15 自動車技術の研究・開発からの期待 (株)豊田中央研究所 先進計測研究室
秋濱 一弘
17:15-17:30 小型中性子線装置実現のための展望 理研VCADシステム研究プログラム
山形 豊
Copyright(C)RIKEN